外縁天体ストラップ
太陽系外縁天体(TNO)とは、海王星の外側を回る天体の総称です。冥王星型天体やエッジワース・カイパーベルトやオールトの雲に属する天体が含まれます。その中でも代表的な星を携帯ストラップで紹介します。
推定の大きさ順です。
冥王星
準惑星
名前の由来は、ローマ神話の冥府の王です。漢字名は日本で名付けられ、中国でも使われています。
2006年に惑星から降格し、最大の準惑星となりました。月(3,470km)よりも小さいことも理由の1つに挙げられましたが、水星だって木星衛星のガニメデや土星衛星のタイタンよりも小さいのですが……。
直径:2,370km
公転周期:248年
エリス
準惑星
名前の由来は、ギリシャ神話の不和と争いの女神です。
発見当初は冥王星よりも大きいと考えられ、惑星の定義を見直すきっかけとなりました。
直径:推定2,330km
公転周期:558年
ハウメア
準惑星
名前の由来は、ハワイ神話の豊穣の女神です。
十分な質量があるにも関わらず、形状は球体ではなく楕円体です。
直径:推定1,960km(長軸)
公転周期:282年
ゴンゴン(共工)
準惑星候補
名前の由来は、中国の赤い髪と蛇の尾を持つ水神です。
長らく「スノーホワイト」というあだ名か「2007 OR10」という仮符号しかありませんでしたが、2020年、ようやく名前が決まりました。
直径:推定1,540km
公転周期:548年
マケマケ
準惑星
名前の由来は、イースター島のラパ・ヌイ神話の豊穣の神です。
準惑星という分類ができてから、最初に追加された天体です。
直径:推定1,500km
公転周期:305年
カロン
冥王星の衛星
名前の由来は、ギリシャ神話の冥府の川の渡し守です。
衛星にしては主星に対する質量が大きく、惑星昇格案が提示されたこともあります。
直径:1,210km
公転周期:6日
セドナ
準惑星候補
名前の由来は、イヌイット神話の海の女神です。
カイパーベルトの外側を回っており、発見当初は太陽系最遠の天体ともいわれていました。
直径:推定1,000km
公転周期:12,691年
オルクス
準惑星候補
名前の由来は、プルートと同一ともされるエトルリア神話とローマ神話の死の神です。
冥王星に似通った軌道を持ちます。
直径:推定900km
公転周期:245年
クワオアー
準惑星候補
名前の由来は、アメリカ先住民トングヴァ族神話の創生神です。
冥王星以後で最初に発見された準惑星候補です。円に近い軌道を持ちます。
直径:推定890km
公転周期:286年
なお、このページで使用した携帯ストラップは、自作の非売品です。
今後の新発見によっては、追加があるかも知れません。
2019年追記
2019年は、探査機はやぶさ2の小惑星リュウグウへの到達、ブラックホールの撮影など、年初から天文関係のニュースが続きました。
その中でも、探査機ニュー・ホライズンズが到達した外縁天体について追記します。
アロコス
接触二重小惑星
名前の由来は、アメリカ先住民パウハタン族の言葉で「空」です。
名前が決まるまでの愛称は「ウルティマ・トゥーレ」でした。
2019年1月のニュー・ホライズンズ到着により、探査機が訪れた最も遠い天体となりました。また、探査機の打ち上げ後に目的地となった唯一の天体です。
パンケーキが合体したような形状をしています。
直径:32km(長軸)
公転周期:298年